Heart&Body

ヨガのこと、キャリアのこと、毎日の生活のこと…自分らしく生きていくために

転職面接で言ってはいけないこと

こんにちは。

 

転職活動をしようと思って、ネットで情報を集めていると、

言ってはいけないこととして

「前職の不満・悪口」って必ず書いてありますよね。

 

でも、それって「言ってはいけない」というより、

伝え方の問題なんです。

あるいは、伝えるまでの準備の問題、と言っていいかもしれません。

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転職者はみんな現職に不満がある

転職したい!と思う理由は、みんなそれぞれだと思いますが、

何かしら現職に不満があるのだろう思います。

 

お給料が安い、

昇給・昇格できない、評価してもらえない、

労働時間が長い、休みが取れない、

仕事が面白くない、

仕事が大変すぎる、プレッシャーが大きい、

正社員になれない、

人間関係がひどい、

職場での嫌がらせ、パワハラ

などなど。

 

みんな事情は違えど、何かしら不満があるのだと思います。

もちろん純粋にキャリアアップしたい!という方もいると思いますが、

今の環境ではそれが実現できない、ということだと思います。

 

転職しようと考え始めるきっかけは、それでよいと思います。

人間は、より良い環境を望み、現状を変えたいと思うのが自然です。

 

でも、その不満をそのまま面接で伝えてしまうのは、マズいですよね。

特に、上司・同僚、社風に対する悪口になってしまうと最悪です。

 

言ってはいけないと分かっていたのに、

面接官からどんどん突っ込まれるうちに、つい言ってしまった。

話が盛り上がって、雑談になったところで言ってしまったという方もいます。

 

不満に対してどんな行動をとったか?

不満だから転職する、と言うと、

転職しても、また同じ状況になったら不満になって辞めるんでしょ?と

面接官に思われてしまいます。

一方で、本当の転職理由ではない”キレイ”な転職理由は

話しているうちに、必ずボロが出て、突っ込まれます。

 

なので、面接前に転職理由を準備するときに、

必ず考えてほしいのは、以下の質問です。

 

なぜ、転職しないとあなたの不満が解消されない、と言い切れるのか?

 

つまり、

「転職」という選択肢を取る前に、あなたは現職で努力をしましたか?

ということです。

これは、私が実際に、とある一部上場企業の最終面接で

副社長に聞かれた質問です(笑)。 

ここまでストレートな質問ではなかったですが。

 

たとえば、「評価されない」という不満だとしたら、

上司との目標設定の仕方に問題があったのではないか?

上司への進捗報告がタイムリーに(上司が望むタイミングで)できていなかったのではないか?

自分の成果を、定性的なものだけでなく、上司にも見える定量的な形で示せていなかったのではないか?

といったように、

評価してくれない「上司の問題」ではなく、

「自分の問題」としてとらえなおし、

それを改善するために、

目標の書き方を工夫したとか、

目標設定を期初にしたあとに、期中にも上司と目標を見直しする機会を持ったとか、

ルーティン業務にありがちな定性目標だけでなく、〇件を処理するのに今まで〇時間かかっていたものを〇時間でやる、など定量目標を入れたとか。

 

不満を自分の問題としてとらえて、どんな行動をしたのか?

結果、どうだったのか?

自分がやれることは全部やったと言えるか?

というところまで、きちんと整理できれば、

面接で突っ込まれてもこわくありません。

 

ちなみに、私は、自分のこころを偽って話すことができないタイプなので、

「正社員になれない」とか

「会社がつぶれそう(笑)」とか

「仕事の幅が広がらない」とか

「40代以降のキャリアが見えない」とか

散々、不満とも聞こえる転職理由を話していますが、

面接はちゃんと通っています。

 

以上、ご参考になればうれしいです。

転職活動中の方みんなに、いい出会いがありますように!!

 

 

怒りを手放すこと

こんにちは。

 

最近ずっとイライラしている。

そして、いつもイライラしている自分がイヤ。

怒りを相手にぶつけてしまって後で後悔した。

逆に、怒りを飲み込んでしまい、モヤモヤしている。

こんなことってありますよね。

 

私も、以前は毎日イライラしていました。

電車の中では、非常識な人に頭にきて、舌打ちしたくなり、

会社では、無責任な上司にうんざりし、

仕事のできない部下に「なんでこんなこともできないの」と言い放ち、

ランチの時には、同僚と1時間ずっと愚痴を言いあい、

ひどいときは、家に帰ってきて、犬に対しても「うるさい」と怒る。

こうやって書くと、本当に最低な人ですよね(笑)

 

でも、ある時から、怒りを感じること自体がすごく少なくなり、

生きることがすごく楽になったなと思います。

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怒りを感じるメカニズム

怒りを感じるメカニズムは、脳の仕組みとして説明されることもありますが、

私は、「コップ」の話がわかりやすいと思います。

 

私たちの心には、コップがあって、そのコップに色々な感情が入っているのをイメージしてください。

不安、悲しい、虚しい、つらい、苦しい、寂しい、いやだ、疲れた、など。

日常生活の中で、そうしたマイナスの感情がコップの中にどんどん溜まっていきます。

このコップの中身がいっぱいに入っていると、

何かの出来事をきっかけに、中の水があふれて、「怒り」となって表に出ます。


普段なら気にならないような小さなことにイライラしてしまった、

あの時、なんであんなに頭に来たんだろう、

というような時は、自分のコップの中身が、表面張力いっぱいまで溜まっていた時です。


そんなとき、感情にまかせて怒りを周囲にぶつけたり、誰かを責めたりすると、

周囲の人間を傷つけ、自分はあとで自己嫌悪に陥るだけで、

なんの解決にもなりません。

 

自分のこころの状態に気づく

だからと言って、こころのコップから溢れる「怒り」を無理に押さえつける必要はありません。

怒りを抑え続けると、こころにも身体にも影響が出てしまいます。

 

無理に怒りを押さえつけるのではなく、

自分のこころのコップが一杯になっている、ということに気づくことが大切なんですよね。

 

ヨガでもよく言われることですが、

良い・悪いを判断せずに、ただただ、自分の感情や状態に気づき、認めること。

 

あの時怒りを感じたのは、

理不尽なことを言われて悔しかったんだな、とか

自分の話が理解してもらえなくて辛かったんだな、とか

自分としては良かれと思ってやったのに、誤解されて悲しかったんだな、とか。

 

そうやって自分のこころに、自分が向き合ってあげると、

もつれていた感情が、自然にほぐれていくのを感じられます。

自分で自分を癒す、という感覚です。

 

こうやって、日々コップの中身を少なくしておくと、

なにか出来事があっても、怒りを感じることは少なくなりますし、

怒りを感じても、すぐにスーッと消えていきます。

これは、私が実感していることで、面白いくらいです。

 

怒りを感じなくなると、毎日がほんとうに楽です。

事実を、ただの”事実”として受け止めることができるようになります。

そして、自分のことも相手のことも、自然に尊重できるようになります。

 

ちなみに、これを実践するときのポイントは、

ヨガの教えでもある「良い・悪いを判断せずに、ただ受け止めること」という点かなと

個人的には思っています。

善悪の判断をわきに置くと、自分のマイナスの感情も受け入れやすいので。

 

ぜひ、興味があればやってみてくださいね。

 

人間のほんとうの姿がわかるとき

 こんにちは。

 

職場の人って、

仕事上の付き合いをしているだけだと、

本当はどんな人なのかよくわからないですよね。

 

いい人だと思っていたら、実は裏で人を売る人だったりとか。

いつもは厳しいけど、外部から責められたときにメンバーを守ってくれる人だったりとか。

たまに、垣間見えるときはあります。

 

私は、何度も転職していることもあり(笑)

自分が退職するときの相手の反応で

その方の本当の姿がわかるなーって思います。

 

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利害関係のない相手に

 なぜ退職するときに、その人のほんとうの姿がわかると思っているかというと、

利害関係のない相手に、その人がどう振る舞うかが見えるから。

 

退職する相手が、仲のいい上司で、転職先で自分を引き抜いてくれるって言ってる!!

とか、

退職する相手が、クライアント先に転職するから付き合いが続きそう…

とか、

そんなことでもなければ、通常、退職すれば、自分と相手との利害関係は終わります。

 

そんなときに、退職する相手(特に、目下の人間)に、どう振る舞うのかでその人がどんな人なのかが分かるなーと思います。

 

急に態度が冷たくなる人もいます…

転職先や条件を、興味本位で根掘り葉掘り聞こうとするだけの方もいます。

一方で、こちらが恐縮するほど、温かく送り出してくださる方もいます。

 

 

退職を申し出たら、上司が

「ものすごくショックで、気持ちの整理がつかない。

でも、あなたが自分でよく考えてだした結論なのだと思うから、

最後までそれを尊重して応援したい。」

と言ってくれた。

 

最終日にご挨拶に伺ったら、役員がお花を用意して待っていてくださった。

 

他部署の部長さんで、そんなに気に入られていた認識はなかったのだけど、

1時間も時間を取ってくださって、キャリアについて話を聞いてくれて、

プレゼントまで用意してくださっていた。

 

役員が、色々な方に声をかけて送別会を開いてくださって、

最後には「戻りたくなったら、いつでも待ってるからね」と言って

涙ながらに抱きしめてくれた。(合意の上なので、セクハラじゃないです笑)

 

などなど。列挙にいとまがありません。

何の見返りもないのに、

こんな風にあたたかく自分を送り出してくださった方々には、

感謝の気持ちしかありません。

 

そして、自分もそんな人間でありたいと思います。

 

他人の新しい門出を、心から祝える人、

他人のステップアップを、自分のことのように一緒に喜べる人、

他人の地道な努力に光を当てられる人、

今までの「ありがとう」をきちんと伝えられる人。

 

大切なことを当たり前に続けていきたい。

 

言葉が運命を作る

こんにちは。

 

私が大切にしているのは、自分が発する言葉。

 

自ら発する言葉の積み重ねが、

自分の人生を決めていると思うのです。

 

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マザーテレサのこんな言葉があります。

 

 

思考に気をつけなさい、それはいつか言葉になるから

 

言葉に気をつけなさい、それはいつか行動になるから

 

行動に気をつけなさい、それはいつか習慣になるから

 

習慣に気をつけなさい、それはいつか性格になるから

 

性格に気をつけなさい、それはいつか運命になるから

 

 

そう、最も大切なのは思考なのですが、

思考をコントロールするのは、とっても難しいこと。

周囲からの刺激に対して、自然に湧いてきてしまう感情もあります。

 

でも、発する言葉をコントロールすることは可能です。

 

どんな言葉で伝えればいいのか、

いつ伝えたらいいのか、

どんな表情で伝えたらいいのか、

私たちはいつでも選ぶことができます。

 

そして、周囲に対して発する言葉をコントロールしているうちに、

自分のこころの中の言葉も、確実に変わってきます。

 

相手を深く傷つける言葉、誰かを馬鹿にする言葉、

自分を卑下する言葉、

陰口、中傷、舌打ち、ヘイトスピーチ

 

全部全部、自分に返ってきます。

自分の言葉を最も近くで聞いていて、最も影響を受けているのは自分自身。

 

言葉を変えれば、自分を変えることができる。

運命だって変えることができる。

と私は思っています。

逃げることもキャリアの選択肢

こんにちは。

 

仕事って本当に大変ですよね。

ノルマ、プレッシャー、納期、長時間労働、人間関係、評価…

楽しい時もあるけど、辛い時のほうが多い気がします。

でも、仕事が人を成長させてくれるのも、真実だと思います。

 

それでも、今の仕事を辞めることが正解、という時もあると思っています。

 

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世の中には沢山会社がある

仕事の報酬は仕事、という人もいますが、

私も個人的には、仕事の報酬はお金だけでなく、

(当然、仕事の報酬はお金でほしいですが、それ以外にも)

自分の成長や、達成感・喜び、人との信頼関係、仲間、

次のチャンス、社会への貢献などなど、

得られるものは、沢山あると思っています、

 

でも、仕事って、世の中に沢山あります。

会社も、世の中に沢山あります。

いま自分がいる場所だけが、全てではないです。

会社に入ってしまうと、そこが見えなくなってしまう人が多いように思います。

 

 

私はずっと人事をしていて、メンタルな病気にかかる社員を沢山見てきました。

その中には、きちんと治療をして、元気に復帰できた人ももちろんいます。

でも、一方で、多くの人は今の職場が合っていない人たちで、

そういう人には、人事として退職を勧めることもあるのですが、

ほとんどのケースでは聞いてもらえず(当然ですよね)、

せっかく回復したのに、職場に戻ってまた病気になり、

再休職を繰り返して、結果、退職していきました。

 

そういう社員を100人単位で見続けて、

本当に、”人生の時間がもったいない”と思っていました。

 

合わないなら、さっさと見切りをつけるのもアリ

私のいた会社は、人材育成に力を入れていて研修コースが充実していたり、

親身になって相談に乗ってくれる人が多かったりと、

すごく良い所も多かったのですが、

合う人と合わない人に分かれる会社でした。

 

労働時間は長いし、出張も多いし、お客様からのプレッシャーも強くて、

社員は、タフで、論理性と自己主張が強く、ある意味ハッタリが得意で、

社内のネットワークが広い人がどんどんチャンスを得て、

若いうちから出世できるような会社でした。

 

逆に、繊細な人や、人前に立つのが苦手な人、

 強く自己主張するのが苦手な人、

安定的に仕事をするほうが好きな人には、向かない会社だったと思います。

 

そのため、合わない人は、とっとと退散するのが吉、と思っていました。

冷たい言い方のように聞こえるかもしれませんが、

個人が何を言っても会社は変わらないので、向かないなら辞めるほうが、

病気になるより、ずっと得策です。

 

病気になってしまったら、数ヶ月~1年単位で時間を無駄にしてしまいますし、

ずっとその病気と付き合っていくはめになるケースもありますし、

最悪、死に至るケースもあります。

 

周囲からは「逃げた」と思われるかもしれないけれど、

逃げて何が悪いの?

本人にとっては、合わない会社だから捨ててやった!

くらいのつもりでよいと思っています。

(ただし、社会人として辞める時のマナーは絶対守りましょうね。)

 

 

就職活動も転職活動も、みんな真剣にやっていて、

情報収集もするけれど、すべてを事前に知ることは不可能ですよね。

 

私がいた会社のように、ある人にとってはすごくいい会社でも、

他の人にとっては地獄のように思える会社かもしれません。

入ってみないと分からないんです。

 

人と人との間に相性があるように、

社員と会社の間にも相性があるんです。

 

だから、入社してみて、もし「間違った」と思ったら、

さっさと見切りをつけるのも、ありだと思います。

 

でも、もし頑張れそうなら、頑張るのももちろん良いと思います。

もう少しいれば、その会社の良い所も見えてくるかもしれないので。

 

ただし、どちらを選んだとしても、あとで人のせいにしないこと。

自分の人生には、誰も責任を取ってくれません。

そして、自分でよく考えて、選択した道なら後悔しないはずです。

 

その道を、自信をもって進んでいきましょう! 

私も自信をもって進みます。

他人と比較しない

こんにちは。

 

憧れの人とか、憧れの生活ってありますよね?

 

私も、芸能人の美しいスタイルを見て、いいなぁと思ったり、

アーリーリタイアしてハワイとかで暮らしている実業家の生活を見て、

うらやましいと思ったりします。

 

そして、私もそうなりたい!という思いで

努力をしていくのが人間なのだろうと思います。

 

でも、最近、ここに

自分を苦しめる大きな落とし穴が潜んでいるような気がしています。

 

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ヨガは他人との競争ではない

何かに向かって努力をする。

このこと自体は、とても大事なこと。

努力によって、人間は成長していくのだと思います。

 

でも、その努力をしなくちゃ!と思った時、他の人と比べてしまっていませんか?

私は、いつも他の人と比べていました。

自分のことを、他人の目を通して評価しているようでした。

 

いつも自分にダメ出しをして、

もっと努力しなくちゃ、もっと頑張らなくちゃ、と思っていました。

 

ですが、あるヨガのレッスンに行ったときに

先生が言った言葉に衝撃を受けました。

 

「ヨガは、他の人と比べるものではありません。

キレイにポーズをとることが目的ではありません。

今日の自分が心地よくできる所でとめてください。」

 

え、そうなの!?

体育の授業も、どんなスポーツも、

それどころか日常のあらゆるシーンで、私たちは他人と比較され、

「できない自分」を突き付けられて、

人生ってそれが普通だと思っていました。

 

でも、「他人と比べるものではない」と言われて、

大袈裟ですが、何かに許された気持ちになったのを覚えています。

私がヨガを続けているのは、この言葉があったからだと思います。

 

 

自分の内側の幸せに気づくこと

ヨガの教えの中に、アパリグラハ(不貪)というものがあります。

これは、「むさぼらない」ということで、

所有欲を克服し、必要以上にものに執着しないこと、

多くを望む前に、今手元にあるものに目を向けること。

 

そして、

外側に何かを望んでいる限り、

内側の至福に気づくことはできない、

という教えです。

 

ヨガでは、外側の自分の中に、本来の自分(真我)があり、

本来の自分は、その状態ですでに完全で至福の状態だとしています。

人間は、それに気が付かず、外側に幸せを求めていき、

手に入らずに苦しんでいる。

内側の自分の至福に気が付くことが、ヨガの道。

 

わたしは、ヨガの考えを知る中で、

ようやく、他人の目で自分の人生を生きることを辞められそうな気がしています。

 

社会で生きていると、どうしても相対的になりがちなので難しいのですが、

それでも、比較している自分に気づく、

気づいたら修正する、ということが大事かなと思っています。

 

もし道からそれてしまったら、何度でも何度でも戻ってこればいい、

というのもヨガの考え方。

なんか、すごく温かく優しい道だなと思って、日々歩んでいます。

 

 

 

自分がここにいるという奇跡

こんにちは。

 

ヨガって、マットの上でポーズをとる運動のことでしょ?

と思っているかもしれませんが、

実は、インド(インダス文明)5000年の歴史の中で育まれた

先人たちの智慧、深い哲学なんです。

 

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ヨガって…なに?

ヨガとは、サンスクリット語の”ユジュ”を語源とした言葉で、

”つなぐ” 結ぶ”という意味です。

 

外側(表層)の自分と、内側の本来の自分、

こころと、身体、

自分と、自分を取り巻く大いなる世界、

すべての調和を目指す道のこと、と言えるのではないでしょうか。

 

その境地に至る実践方法が、

ポーズ(アーサナ)、瞑想などを含む8つの八支則というものです。

そのため、ポーズをとることは、ヨガの中の一部分でしかありません。

 

ヨガの八支則には、

”ヤマ”という禁戒(慎むべきことの心得)や、

”ニヤマ”という勧戒(積極的に取り組むべきことの心得)があります。

 

その”ニヤマ”の中の一つ「イーシュヴァラ・プラニダーナ」の考え方が

すごく面白いというか、驚くほど自分の中にストンと落ちてきたので、

書いてみたいと思います。

 

 

大いなるものへの祈り

「イーシュヴァラ・プラニダーナって何?」って感じですが、

サンスクリット語で、Isvara-Pranidhana、

和訳すると、「自在神への祈念」

さらにわからない…

わからない上に、なんか怪しい(笑)

 

色々な解釈がありますが、

「すべての源、すべてを司っている大いなるものへの祈り」

 

いのちを司っているもの、宇宙を動かしているもの、

そうした言葉では説明できないし、見ることもできない何か大きなもの、

人間が”神”と呼んでいるそうした大いなるものに、自分をゆだねること。

 

神って言われてもねぇ…という感じ。

私も同感です。

 

でも、例えば、日本なら、

昔から八百万の神がいて、山にも、川にも、木にも、食べ物にも、

神が宿っている。と日本人は思っていましたよね。

それこそ、トイレにも(笑)、台所にも。

お正月には初日の出(太陽)に手を合わせるし、

富士山に何か神々しいものを感じる。

そういわれると、「あ、なんか分かる」って思いますよね。

 

神は、そこら中に存在しているもので、

逆に、神が宿っていないものなど、この世にはないのかもしれません。

 

例えば、母から私が生まれたこと、

例えば、心臓が毎日動いていること、

例えば、朝日が美しいと思うこと、

例えば、思い通りにいかない人生に途方に暮れること。

 

こうしたすべてのことに、神の力が宿っている。

そうしたことを感じて、自分がいまここにいる、という奇跡を

ただただ味わうこと。

感謝すること。

 

それが、ヨガでいう「イーシュヴァラ・プラニダーナ」なのかなと

私は思っています。